初めてのアルバイトとして人気の高いデリバリーバイト。一人で気楽に働ける反面、デリバリーバイトならではの苦労も少なくありません。この記事では、デリバリーバイトを始める上で抑えておくべきポイントやメリット、デメリットについて解説しています。
デリバリーバイトは基本的に一人で働けるので、わずらわしい人間関係を避けたい人や運転が好きな方にとってはこれ以上ないほど楽しいアルバイトです。
でも、その反対にデリバリーバイトならではの大変さもあります。
これからデリバリーバイトを始めようと考えている方は「どんな仕事内容なんだろう」「デリバリーバイトってどこが大変なんだろう」と不安になってしまうかもしれません。ですが、あらかじめメリットやデメリットを理解しておけば心配はいりません。
この記事を通してデリバリーバイトのいいところや悪いところを理解して、新しいアルバイトへの一歩を踏み出しましょう。
デリバリーバイトの仕事とは
デリバリーバイトはお客様のもとへ商品を届ける配達員としてのお仕事がメインです。
デリバリーバイトと聞いてパッと頭に思い浮かぶのが「ピザの配達」です。これはデリバリーバイトの中でも一番馴染みのあるお仕事ですね。
ピザ屋のデリバリーバイトを例にデリバリーバイトの実際の業務の流れを見ていきましょう。
ピザの調理とルート確認
まず、お客様からWebや電話でピザの注文が入ります。キッチンスタッフがピザの調理に取り掛かっているあいだに、配達担当のデリバリーバイトはお店の地図で配達先を確認します。これがだいたい10分くらいです。焼きあがったピザを熱いうちに届けるために、あらかじめルートをイメージしておきましょう。
また、中には調理スタッフとデリバリーバイトが区別されていない店舗も存在します。調理も配達もこなす必要があるので覚えることは少なくありません。すばやくお客様のもとへピザを届けるために、テキパキと業務をこなしながら配達の準備も進めましょう。
ピザを積み込んで配達に出発
焼きあがったピザを箱に入れて、配達に出発します。事前に確認していた地図やアプリを使ってルートを確認しながらお客様のもとまで向かいます。土地勘がないと迷ってしまうこともあるので、ピザが焼けるまでの時間に事前に目的地までの道筋をイメージしておくことがとても大切です。お客様のもとへ到着したら、商品を渡して代金を受け取り、お店へ戻りましょう。
デリバリーバイトのメリット
デリバリーバイトは飲食店やスーパーなどのアルバイトとは少し異なる、特殊なお仕事です。直接お客様に接したり、金銭のやり取りがあったりする点は一緒ですが、デリバリーバイトならではのメリットが存在します。それぞれ詳しく見ていきましょう。
時給が高い
デリバリーバイトは高時給のアルバイトとして学生からも高い人気を誇っています。例えば、デリバリーバイトとキッチンの役割がきっちり分かれているお店でも、基本的にデリバリーバイトのほうが時給が高い傾向にあるのです。その理由としては「事故に遭う可能性がある」「車や原付の免許がないと働けない」ことなどが挙げられます。
加えて、デリバリーバイトは「宅配の注文」があったときに初めて業務が発生するので、あまり注文のない日は余裕を持って仕事ができます。特に店頭でお持ち帰りの注文が多いときはキッチンとは異なり仕事がありません。待っている時間も時給は発生するのでちょっとオトクな気持ちになれますね。
人と接する時間が短い
店頭でお客様と接するレジ業務などがないため、デリバリーバイトは接客業でありながらお客様と接する時間が非常に短いアルバイトでもあります。また、店舗にずっといるわけでもないので、職場内の人間関係に悩まされることもあまりありません。
なるべく人と関わらずにアルバイトをこなしたい方にとっては、デリバリーバイトは非常に魅力的なお仕事です。
服装や髪の色が自由
デリバリーバイトはお客様と接する時間も少なく、基本的に帽子やヘルメットを被った状態でお客様と接するため、服装や髪色についての規定がそこまで厳しくないケースが多いです。
飲食業は特に髪の長さや色、装飾品についての規定が細かくなりがちなので、おしゃれを楽しみながらアルバイトをこなしたい方には、おすすめのアルバイトと言えます。
まかないや社員割引があるかも
店舗によっては従業員に対して社員割引を適用していることがあります。中にはまかない付きのお店も。仕事終わりや休日にお店の商品を安く食べられるのもデリバリーバイトの魅力ですね。
デリバリーバイトの大変なところ
魅力たっぷりのデリバリーバイトですが、もちろん大変なことも少なくありません。ここからは、デリバリーバイトの大変なところを詳しく見ていきましょう。
雨の日こそ忙しい
デリバリーバイトが忙しくなるのは雨や雪が降った天気の悪い日です。お客様の気持ちを考えてみれば、わざわざ天気の悪い日に外に出るくらいなら、出前を頼んで家でご飯を食べたくなるのもうなずけます。
デリバリーバイトは雨の日であっても雪が降る日であっても注文が入れば配達に向かわなければなりません。道路状況が悪かったり、寒かったりするなかでも外に出なければならない、という点はデリバリーバイトならではの苦労と言えます。
運転時の危険がある
デリバリーバイトの仕事のなかで最も大変なのは「事故を起こさないように急がなければならない」という点です。
デリバリーバイトは基本的に原付で配達を行うので、公道を走ってお客様のもとへ向かいます。注文から到着までに時間をかけすぎると、クレームが入ったり注意されたりするので、なるべく急いで届けようと考えてしまうのです。「急がなきゃ」「安全運転を心がけなきゃ」という板挟みの状況で運転するので、かなり神経を使う仕事になる、ということは念頭に置いておきましょう。
バイクや車の免許が必要
デリバリーバイトは原付や車を運転して配達を行うので、必ず運転免許が必要になります。原付きであれば16歳以上から取得できますが、車の免許については18歳未満は取得できません。また、免許の取得費用や勉強時間の確保も必要なので、免許がない方にとっては少しハードルが高いアルバイトに見えてしまうでしょう。
地域にもよりますが、原付であれば3万円程度、長くて2週間あれば免許の交付を受けられるので、興味がある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。デリバリーバイトを通して道を知ったり、運転の技術が身につけば、休みの日に好きなところへドライブに出かけることもできますし、移動範囲が広がりますよ。
まとめ
デリバリーバイトは数あるアルバイトの中でも人気の高い職種です。原付の免許があればほとんどのデリバリーバイトには応募できますので、待遇を見て興味が湧いたアルバイトがあればぜひ応募してみましょう。