「派遣会社に登録したいけど、いっぱいありすぎてどこを選べばいいのかわからない・・・」という人は多いのではないでしょうか。

一口に派遣会社といっても扱っている職種や案件数、福利厚生やサポート体制など、派遣会社によって様々な特徴があります。自分にぴったりな派遣会社をみつけられるように、派遣会社の分類や選び方について確認しておきましょう。

全国には3万件を超える派遣事業所があり、中小から大手まで様々な派遣会社があります。この記事では、そんな派遣会社の大まかな分類や選ぶ際に押さえておきたいポイント、迷ったときの対処法を紹介します。ぜひ派遣会社選びの参考にしてみてください。

派遣会社の分類

まずは派遣会社を選ぶ際の目安となる、4つの分類について説明します。

大手派遣会社

大手派遣会社

求人数が豊富で、福利厚生も充実している大手派遣会社。スタッフサービス、パソナ、リクルートスタッフィングなどが、代表的な例としてあげられます。

大手派遣会社は幅広い業種を取り扱っていて案件数も多いので、多くの案件の中から選べる選択肢の多さが一番の魅力です。また人材派遣だけではなく、人材紹介や就職支援・人材育成、アウトソーシングなど様々なサービスを総合的に扱っています。

福利厚生が充実しているのも魅力のひとつ。雇用保険や有給休暇などの基本的な福利厚生だけでなく、歯科検診や英会話スクール優待など、ユニークな福利厚生を採用している企業もあります。なかでもベビーシッター割引や家事代行サービスなどの育児・家事に関する福利厚生は、子育てをしながら派遣社員で働きたい主婦に人気があります。

独立系派遣会社

独立系派遣会社は独自の資本金で設立された、人材派遣をメイン事業として運営している派遣会社を指します。日本の大手派遣会社はほとんどがこの独立系派遣会社に属しています。

独立系派遣会社は特定の企業に属していないため様々な職種・派遣先を扱っていて、工夫を凝らした独自の福利厚生・サポート体制を整えています。

資本系派遣会社

資本系派遣会社は人材派遣以外の事業をメインとする企業が、子会社として設立した派遣会社のことです。パナソニックが出資して設立した、「パーソル パナソニック HRパートナーズ」などがあります。

資本系派遣会社は親会社とそのグループ会社・得意先の案件を多く扱っていて、福利厚生はグループ会社共通のものとなっている場合が多いです。親会社は有名な大手企業であることが多いため、大手企業やそのグループ会社で働くチャンスが多く、福利厚生も充実しています。

職種特化型派遣会社

職種特化型派遣会社は、医療や金融、貿易など特定の職種に特化した派遣会社のことです。業界の知識が豊富で、派遣先企業との関係性が強いので、大手派遣会社などでは教えてくれない情報を得られることもあります。

働きたい業種が決まっている方や専門的な知識や経験を活かしたい方におすすめです。

派遣会社を選ぶ際に抑えておきたいポイント

一口に派遣会社といっても、会社の規模や取り扱う職種、福利厚生やサポート体制など、様々な違いがあります。派遣会社を選ぶ際に抑えておきたいポイントについて説明します。

案件の種類と数

派遣会社を選ぶ際に最も重要なのが扱っている案件の種類と数です。案件数が多ければそれだけ多くの選択肢の中から派遣先企業を選ぶことができます。

働きたい仕事をこれから具体的決めていきたい方は、様々な業種・職種の案件を抱えている大手派遣会社がおすすめです。反対に特定の働きたい仕事がある方は、その分野に強い派遣会社を探してみましょう。

設立年と登録者数

実績があり信頼できる派遣会社を選ぶには、設立年と登録者数を確認してみましょう。

設立から長くたっている派遣会社、登録者数が多い派遣会社は、それだけ良質なサービスを提供している証拠になります。福利厚生や派遣社員へのフォローが充実している会社が多いので安心して働けます。

福利厚生

派遣社員として働く場合は派遣先の企業ではなく、派遣会社の福利厚生が適応されます。

有給休暇や健康診断などの基本的な福利厚生に加え、相談窓口の設置や育児支援サービス、宿泊施設やスポーツクラブ等の施設利用など、手厚い福利厚生制度を備えた会社も多くあります。事前にしっかり確認しておきましょう。

研修制度

研修制度

福利厚生と同様に研修制度も派遣会社によって違いがあります。

ビジネスマナーやパソコンスキルなどの基本的な講座に加え、提携スクールと連携し英語講座や資格取得サポートなど、様々な研修を受けられる場合もあります。派遣先を見つけるだけでなくスキルアップにつなげたい方は、キャリアコンサルティング制度や、どんな研修制度があるのかについてぜひチェックしてみてください。

フォロー体制

手厚いフォロー体制が整っているかどうかも、派遣会社を選ぶ上で非常に重要なポイントです。

人手不足で十分なフォローが出来ていない派遣会社もあります。フォロー体制についてはHP等で確認するだけでなく、最終的には実際に面談をして確認しましょう。

派遣会社は派遣社員を就業させて終わりではありません。就業後も派遣社員が安心して働ける環境を作ることが派遣会社の役割です。面談の際にわからないことがあれば、積極的に担当者に質問し、真摯に対応してくれる派遣会社か見極めることが重要です。

派遣会社選びに迷ったら

派遣会社の分類や派遣会社選びのポイントを紹介しましたが、どうしても迷ってしまう場合のオススメの方法をいくつか紹介します。

面談、登録は気軽に

面談

気になる派遣会社があればまずは気軽に面談や登録をしてみましょう。派遣会社のサイトから登録を申し込むことで、具体的な案件や福利厚生などの詳細な情報を確認できる場合もあります。

面談したからといって必ず登録しないといけないわけではありません。また派遣会社に登録したからといって、絶対にその派遣会社の派遣先で働かないといけないわけでもありません。

ホームページやネットの口コミだけで判断するより、まずは担当者と直接合ってみて、条件や福利厚生、担当者の対応などを確認してから決めることをおすすめします。その方がきっと自分に適した派遣先が見つかりますし、就業後のフォローも手厚くおこなってくれる担当者も見つかります。

まずは大手派遣会社に登録してみよう

派遣会社選びに迷ったら、まずは大手派遣会社に登録してみるのがオススメです。

大手派遣会社は設立から長く運営されていて登録者数も多いため、担当者の対応手順や各種制度がしっかりと整備されています。扱っている案件数も多いので、どういった業種・職種で働くか迷っている場合でも、自分に合った派遣先を見つけられる可能性が高いです。

複数の派遣会社に登録しよう

登録する派遣会社を1つに絞る必要はありません。迷ったら複数社登録することをおすすめします。

複数社登録すれば探せる案件数が増えて選択肢が広がることはもちろん、比較検討の材料になります。

また同じ派遣先の求人であっても、派遣会社によって時給や待遇が異なる場合があります。そうした場合に、派遣会社に交渉したり自分に合った条件の求人を選択することができます。

しかし、登録する派遣会社の数が多ければいいというわけではありません。登録しすぎると管理できなくなる可能性もありますので注意しましょう。

優良派遣事業者をチェックしてみよう

派遣会社のなかには、厚生労働省に認められた優良派遣事業者の認定を受けているところがあります。

優良派遣事業者とは、厚生労働省が定める一定基準を満たした派遣事業者だけが認定される制度です。法令の遵守に加えて、良い労働環境の確保、トラブル予防などの厳しい基準をクリアしているので、信頼できる派遣会社選びの1つの目安になります。

認定事業者一覧

まとめ

全国には非常に多くの派遣会社があり、どの派遣会社に登録すればいいのか迷ってしまいます。

そういった人のために、自分にぴったりな派遣会社を選ぶための派遣会社の分類や派遣会社選びのポイントについて説明をしました。

派遣会社選びに迷った際はぜひ参考にしてみて下さい。

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