派遣で働く場合、派遣会社の登録は1社のみにしたほうがいいのでしょうか?
実はそんなことはなく、複数の派遣会社に登録することには様々なメリットがあり、実際に多くの人が複数社に登録をしています。この記事では、複数の派遣会社に登録するメリット・デメリットを紹介します。

派遣のお仕事を探していると「気になる派遣会社が複数ある」「いろんな派遣会社を見てみたい」といったことが出てきます。そういった場合、「複数の派遣会社に同時に登録しても大丈夫なの?」と不安になる人もいるのではないでしょうか。

結論、複数の派遣会社に登録しても問題ありません。この記事では、複数の派遣会社に登録しても大丈夫な理由、複数社登録するメリット・デメリットを紹介します。

複数の派遣会社に登録しても問題ないの?

複数の派遣会社に登録しても大丈夫

複数の派遣会社に同時に登録することを禁止する法律やルールはありません。

一般的な登録制派遣の場合、派遣会社に登録した時点では派遣会社と雇用契約は結ばれていません。派遣社員は派遣会社から派遣先を紹介してもらい、実際に採用が決まった時に派遣会社と雇用契約を結びます。そういった意味でも、複数の派遣会社に登録することには全く問題はありません。

7割の人が2社以上に登録している

派遣社員の登録社数

一般社団法人 日本人材派遣協会の調査によると、約7割の派遣社員が2社以上の派遣会社に登録しています

複数の派遣会社に登録して派遣先を見つけるのが、派遣社員にとって一般的な方法となっていることがわかります。

参考 : 派遣社員WEBアンケート調査(PDF)

派遣会社側も理解している

多くの派遣社員が複数の派遣会社に登録していることを、派遣会社側も理解しています。他の派遣会社にも登録しているからといって、仕事を紹介されなかったり、待遇が悪くなったりすることはありません。

複数の派遣会社に登録するメリット

多くの派遣社員がそうしているように、複数の派遣会社に登録することにはたくさんのメリットがあります。

選べる案件数が増える

複数の派遣会社に登録する最大のメリットは、選べる案件数が増えることです。また、派遣会社によって得意な業種・職種も異なります。より多くの案件の中から仕事を探すことで、自分に適した仕事を見つけやすくなります。

少ない選択肢の中から無理に選ぼうとすると、どうしても待遇面で妥協してしまったり、やりたくない業務内容でも応募してしまったりする人もいます。選択肢が増えることで視野も広がるので、仕事選びに余裕が生まれます。

すぐに次の案件が見つかる

派遣期間終了時に次の案件をすぐに見つけやすくなるのも嬉しいポイントです。

複数の派遣会社に登録しておくことでより多くの案件の紹介を受けることができ、スムーズに次の仕事を見つけることができます。

派遣会社を比較できる

派遣会社を比較できる

複数の派遣会社に登録することで、案件だけでなく派遣会社も比較できます。派遣社員として働く場合は、派遣先を選ぶ前に自分に合った派遣会社を選ぶことが重要です。福利厚生がどうなっているか、就職後のトラブルの際にちゃんとサポートしてくれるか、しっかりあなたのことを考えて仕事を紹介してくれるかなどは、ぜひ注意しておきたいポイントです。

また同じ案件でも派遣会社によって給与等の待遇が異なる場合もあります。派遣会社のマージン率や営業力、条件や待遇の決定方法によって、派遣社員の待遇が変わるためです。

複数の派遣会社に登録する時のデメリット・注意点

複数の派遣会社に登録するメリットを紹介しましたが、たくさん登録すればいいわけではありません。注意しておきたいポイントやデメリットについても紹介しておきます。

やりとりやスケジュール調整の手間が増える

複数の派遣会社に登録する場合、当然ですが登録時の手続きや面談、テストを複数回行う必要があります。登録後は案件の紹介等のやりとりの手間が増えます。

また、たくさんの派遣会社に登録しすぎると案件の応募状況やスケジュールの管理が大変になります。どの案件を検討していてどの案件に応募したか、いつどこに行かないといけないか、などがわからなくならないように注意しましょう。

人によって管理できる社数は変わってきますので、自分が把握できる範囲を理解するためにも、少しずつ登録する派遣会社を増やすことが大切です。

社会保険や確定申告・年末調整に注意が必要

年末調整

派遣先の変更により契約する派遣会社が変わる場合には、社会保険の切り替え手続きが必要になります。手続きは基本的には派遣会社側で対応してもらえますが、派遣先変更までの期間が空く場合は自身で手続きが必要になることがあります。

また、同じ年にに複数の派遣会社と雇用関係にある場合は、過去に契約していた派遣会社の源泉徴収書を受けとり、年末調整時に雇用関係にある派遣会社に提出する必要があります。

このように、複数の派遣会社をまたぐ場合は社会保険や確定申告、年末調整に手続きに多少の手間がかかる場合があります。

有給休暇や勤続年数がリセットされる

派遣先の変更により雇用元になる派遣会社が変わると、有給消化の起算日や勤続○年以上といった条件のある福利厚生の条件がリセットされます。有給休暇の状況や福利厚生の条件などについては事前に確認しておきましょう。

派遣会社にちゃんと伝えることが重要

派遣会社には複数の派遣会社に登録していることをしっかり伝えておきましょう。複数の派遣会社で同時に採用を進めている場合は特に注意が必要です。

複数の案件で採用が決まったとしても働けるのは1つなので、他の案件は辞退することになります。何も言わずに急に辞退するよりも、複数の派遣会社で採用を進めていることをあらかじめ伝えていたほうが、辞退の連絡もしやすいでしょう。派遣会社側も説明があると悪い印象は受けないので、その後も仕事を積極的に紹介してくれます。

まとめ

派遣のお仕事を探す場合、複数の派遣会社に登録することで案件の選択肢が増えたり、派遣会社を比較できたりといったメリットがあります。実際に派遣社員の約7割が2社以上の派遣会社に登録しています。

しかし、あまりにもたくさんの派遣会社に登録すると、スケージュール管理や派遣会社とのやりとりが大変になる可能性があります。

複数の派遣会社に登録するメリット・デメリットをしっかりと把握して、適切な数の派遣会社に登録することが重要です。

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