アルバイトに行きたくないと思った経験は誰しも一度はあるでしょう。でも「どうしても行きたくない」と思ってしまうなら、それは体からの危険信号かもしれません。この記事ではそんな人がどうしたらいいのかご紹介しています。

「もう時間だけどバイトに行きたくない」「バイトに行くことを考えると気持ち悪くなる」そんな人もいるかもしれません。

たまにそう思ってしまうなら特に問題はありませんが、どうしても辛くて行きたくないと感じてしまうならちょっと要注意かもしれません。この記事を参考にして、一度どうすれば良いのか考えてみましょう。

辛くてどうしてもバイトに行きたくない

女性が窓を眺めている写真

どうしてもバイトに行きたくない理由としてよくあげられるものをいくつかピックアップしました。

職場の人間関係が辛い

アルバイトに行きたくない一番よくあげられる理由としては職場の人間関係です。

職場でいじめにあっているという人もいるかもしれません。いじめやパワハラといった精神的な苦痛を受けると自分がはっきりとそう感じていなくても体は瞬時に緊張します。頭では自分は同僚にイジられているだけ、店長にちょっといたずらされているだけと思い込むようにしていても、体がきちんと反応するようになっています。

そんな緊張した状況が繰り返されると人間の体はその場所を危険な場所だと認識します。そうしてそんな危険な場所を自然と避けるようになっていきます。

頭ではなんとも思っていないはずなのに、なんとなく行きたくないと感じる、職場にいることを想像すると気持ち悪くなってくる、というのはあなたが悪いのではなく人間の正常な防衛本能ということです。

置き時計の写真

業務内容が辛い

人間関係の他には業務自体がつらいということもあります。

例えば厳しいノルマを課されたコールセンターやクレームがよく来る職場などがあります。そういった場所で毎日厳しい言葉を浴びせられ続けると、どんどん心は疲れていきます

また忙しすぎる飲食店だと、必死で働いているので仕事中はなんとかやりきることができるのですが、家に着いたとたんにどっと疲れがやってきて、倒れ込んだベッドから起き上がれないということもあるかもしれません。

こういった環境も、先ほどの人間関係と同じように常に体の緊張状態を作り出します。そんな状態が何日も続くと、頭ではなく心と体がその場所を拒否し始めるのです。人の心はゴムのようなものでピンと張り詰めた状態だとなんとかやり切れるのですが、緩めた瞬間に伸びきってしまって元に戻らないということが起こります。

それが「どうしてもバイトに行きたくない」「バイトのことを考えただけで気持ち悪くなる」という気持ちにさせるのです。

今の自分の「行きたくない」という苦痛は数字で言うとどれくらいでしょう?

今の自分の状態を確かめてみる

シートをチェックしている写真

毎日仕事に追われているとそちらの方が日常になってしまって客観的に自分の状態がわからなくなってしまうことがあります。そうすると危険信号を感じ取ることができなくなります。

では、自分が今どんな状態なのかどうやって確認すれば良いのでしょうか?危険信号を見逃さないためにも自分が今どの項目に当てはまっているかチェックしてみましょう。

考えるだけで苦しくなるか

アルバイトのことを考えただけで胸が苦しくなったり吐きそうになったり、あるいはバイトの時間が近づくにつれて気分が落ち込んできて元気がなくなるということはないでしょうか?

休日に遊んでいたり家で楽しく過ごしている時でも、次の日の仕事のことが頭をよぎると急に不安な気持ちになったりすることはありませんか?

日常生活にも影響があるか

カップルでゲームをしている写真

普通の日常生活を送っている時にふとアルバイトのことを思い出して嫌な気持ちになったり、今まで楽しめていたはずの趣味がなんとなく楽しくなくなったりといったことはありませんか?

バイトであまりにも疲れてしまって休日はずっと寝て過ごしてしまったり、その仕事を始めてからプライベートが全くなくなってしまったりということはありませんか?

危険信号が出ているときにやるべきこと

あなたが上に書いたいくつかの項目に当てはまっていたとすれば、それは体からの危険信号かもしれません。そのままバイトを続けることもできるかもしれませんが、一度立ち止まって今の状況のまま続けるのが良いのか考えてみましょう

まずは信頼できる人に相談してみる

スマートフォンをタップしている写真

仕事に没頭していたり忙しすぎたりすると自分の立たされている状況が日常になってしまって、はたから見ると異常なくらい働いているのに本人は全く疑問に思っていないということがあります。

また、いじめなどがエスカレートして誰もがおかしいと思うような状態なのに本人はそんなものだと割り切ってしまっていることもよくあります。

そういった状態の場合、自分だけでどうにかしようとしてみても空回りしてしまうことが多いです。可能であれば信頼できる家族や友人に少しだけ時間をもらって話を聞いてもらいましょう。今の自分の一日のタイムスケジュールや日頃の仕事内容などを簡単に説明してそれが本当に一般的な状態なのか確認してもらいましょう。

続けた未来と辞めた未来を紙に書き出してみる

誰かに相談したあとは本当に今のままで良いのか一度じっくり考えてみましょう。最後に決定するのは家族や友人ではなくあなた自身です。

もちろん、新しい職場や夢だった仕事に就いて自分の能力を大幅に超えた仕事をしている場合、最初は辛く厳しいことが多いです。そこから努力してスキルを大きくアップさせるということもあるでしょう。甘えという言葉でそういった状況を説明する人もいるかもしれません。

ただ、最初に述べたように「どうしても行きたくない」「考えただけで吐きそうになる」「今まで楽しかったことも楽しめなくなった」という状態はその域を超えています。

それは体からのギリギリの危険信号なのです。

それを無視してしまうと、心が疲れ果ててしまって伸びきったゴムのようになかなか戻れなくなってしまう可能性もあるのです。

このままその仕事を続けるべきなのか、続けたらどんな未来が待っているのか、また、もし辞めたとしたらどうなるのか、絶対に辞めることはできないのか、漠然と不安に思うだけでなくその選択をしたら具体的にどうなるのか紙に書き出してみましょう

紙に書き出すことで頭が整理できます。新しい発見もあるでしょう。実際には、辞めてしまっても思っているほどなんともなかったりもします。

根性や努力という言葉で乗り切ることも時には大切ですが、自身の体の危険信号は見逃さないようにしましょう。

メモをしている写真

辞めるとしたらどうすればいいのか

かといってすぐに辞められないということもあるでしょう。それは金銭的なことだったり、環境的なことだったりその人それぞれの難しさがあります。

ですが、雇う側にとってはアルバイトというのは基本的にはいつかいなくなるものという認識があります。いくら口頭で辞めるなと言ったり辞めさせないと言っていたとしても法律上でもそれはできないようになっています。

店長や上司の方に話があると言って個別に話ができるような部屋に行き、「今月(来月)末で辞めます」という意思表示をしっかり伝えるだけで、それ以上の理由をいう必要もありません。

期限についても法律上は2週間以上前であれば問題ないということになっています。辞める意志と期限をしっかり伝えましょう。

辞める理由としては家庭の事情と伝えればそれ以上は追求されません。それでもひつこく引き止められたとしたら「予定があります」と言ってその場から離れましょう。

アルバイトを辞めることについては深く思い悩みすぎることはありません。

ピンク色のうさぎのモニュメントの写真

まとめ

バイトのことを考えただけで体調が悪くなったり、日常生活も楽しめなくなってしまった状態というのは普通ではありません。それは体が全身全霊であなたに伝えている「これ以上は危ない」という危険信号です。

確かに努力したり踏ん張ったりすることも時には必要ですが、危険信号が出たときにはちょっと立ち止まって、本当にその仕事を続けなければいけないのかもう一度考えてみることも大切です。

「無理はしない」これが一番の処世術かもしれません

世の中にはたくさんのお仕事があります。探し方次第で、あなたにぴったりの職場もきっと見つかりますよ。

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