履歴書には学歴欄が必ずあります。たった数行の空欄とはいえ、面接官に学歴をアピールする重要な項目。
しっかり記入したいものです。

ですが意外にも、記入方法で苦戦しがち。書き方ひとつで見る人の印象が大きく変わるため、正しく・きれい
な記入が欠かせません。

この記事では基本的な書き方や注意点のほか、ワンポイントアドバイスも紹介しています。こちらを参考に、
学歴欄を完璧に埋めていきましょう。

履歴書の学歴欄の基本的な書き方

学歴欄を埋める時、誰しも一度は記入の仕方で戸惑ったことでしょう。

「履歴書だからきちんと書かなきゃ」くらいの認識はあっても、いざ書こうとすると書き方でつまづいてしまう。初めて履歴書を記入する人ならなおさらです。

どう書けば正しいのか、詳しく紹介しましょう。

履歴書の学歴欄の基本的な書き方

年号は西暦・和暦どちらかに統一する

西暦・和暦のどちらを用いても問題ありませんが、統一性を持たせましょう。

混在していると不自然ですし、場合によっては「きちんと見直したのかな?」と面接官に思われてしまいます。

では実際、どちらが多く使われているかといえば、和暦。世の中のあらゆる面で和暦表記が一般的ですし、親しみやすさも多いに関係しているからでしょう。

統一させればどちらでもOKですが、「S」「H」のように略して書くのはいけません。こうした表記はよく目にしますが、履歴書において略記は御法度。面倒でも「昭和」「平成」と略さず書くべきです。

こうした細かいところも面接官は見ているので要注意です。

学歴は中学卒業から書く

小学校入学までさかのぼる必要はありません。義務教育の終了である中学卒業から書けば十分です。

とはいえ、絶対に小学校から書いてはNGというわけではありません。有名校などの場合、明記することで好印象を持たれる可能性があります。

それでは具体的な書き方を紹介。

学校名は正式名称で記入します。その際、国立・公立・私立などの区分も忘れずに。見落としがちですが、忘れず記入しましょう。

中学であれば「中学校」、高校であれば「高等学校」、大学はそのまま「大学」とすればOK。

大学生は専攻があればきちんと書く

大学生は専攻があればきちんと書く

大学生の場合、大学名に加えて「学部・学科」も明記する必要があります。単科大学など一部を除き、学生は一般的に、いずれかの学部・学科に所属するものだからです。

表記の際は

私立○○大学経済学部経済学科

のようにしましょう。

意外にも、アルバイトの面接では学部について聞かれます。

「何を学んでいるの?」「変わった学部名だね」など、食いつきの良い面接官だといろいろ聞いてきます。答え方をあらかじめ考えておくと良いでしょう。

転校や休学を学歴欄にどう書く?

転校や休学の経験がある人にとって、これらの記入方法は特に悩ましいところ。どちらでもいいなら未記入のまま提出したいと思うかもしれません。

しかし転校や休学もれっきとした学歴。記入する必要があります。

書き方は難しくありません。以下で詳しく紹介します。

転校・転入がある場合の書き方

基本的に転校・転入の事実は高校以降から記入します。

平成29年4月 都立○○高等学校 普通科 入学
平成30年5月 埼玉県立××高等学校 普通科 転入学

注意すべきは「転入学」と表記し、「転校」などと略さないこと。「転校・転入」と言う表現は話し言葉に近いため不適切です。

大学の場合は、

平成29年4月 私立○○大学経済学部経済学科 入学
平成30年6月 私立△△大学法学部法学科 編入学

のように表記します。

休学や中退した場合の書き方

休学や中退した場合の書き方

休学や中退の事実はあまり知られたくないもの。まして学業不振での中退なんて、アルバイトはもちろん就職活動においても不利になってしまいます。

ですが、こうした負の事実も正直に書くべき。アルバイトとはいえ雇ってもらうことに変わりありませんから、嘘をつくなんてもってのほかです。

書き方は簡単です。

平成30年6月 私立○○大学経済学部経済学科中退(休学)

とすればいいだけです。理由まで書く必要はありませんが、書く場合は面接官からの質問攻めを覚悟しましょう。

浪人・留年は記載する必要なし

浪人や留年は書かなくて構いません。あえて明記しなくても面接官は察してくれますし、浪人・留年をする学生は意外にも多いからです。

万一書いてしまったことで不利になるかといえば、それはありません。極端な話5年も10年も浪人や留年を繰り返しているようではアウトですが、3年程度なら気にしなくて結構です。

職歴欄を一工夫!目に留まる職歴欄の書き方

単にアルバイト歴を書くだけではもったいない!

面接官に興味を持ってもらうために、職歴欄を充実させましょう。極端に盛る・嘘で固めるのはいけませんが、目をひかせる工夫はすべきです。

アルバイト歴がある場合は職歴に書く

アルバイト歴なんて書いてもプラスにならない、とはなりません。

アルバイトだって立派な仕事。これまでどんなアルバイトを経験してきたかをアピールするチャンスです。

経験が多ければ良いわけではありませんが、場数を踏んでいるほど即戦力になるのは事実。

また職歴欄が充実しているほど目に留まりやすいため、未記入やしっかり書かないのはむしろ損です。

アルバイト歴がある場合は職歴に書く

職歴は仕事内容を書いてもGOOD

職歴の多少にかかわらず、仕事内容を書けばプラス要素になります。余白が十分あれば積極的に記入しましょう。

たとえば、

「入社2年目よりバイトリーダーとして売上管理や発注、新人教育を任される」

と書くだけでも印象がアップ。

バイトリーダーといえば大体の業務は推測できます。ですが具体的な業務経験の説明があると、面接官としても判断材料が増えるのでメリットといえます。

書き方としては、

「株式会社○○ ××店(アルバイトとして勤務)」

と記入します。

基本的にこれだけで十分ですが、アピールポイントがある場合は、すぐ下の行に「フロアマネージャー」とか「バイトリーダー」、「チーフ」のように記入するとよいでしょう。

なるべく詳細に綴ることで説得力が増し、面接時の話題が膨らみます。また、応募先と同じ職歴なら「この人はウチでも結果を出してくれるかもしれない」と面接官に思ってもらえるかも。

限られた余白であれアピールポイントを明記しておけば、採用率はグンと高まるものです。

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